2014年7月
GURIBORI TSUBA : グリ彫り鐔 偽名 出羽秋田住正阿弥伝兵衛 [2014年7月18日 11:12 by 杢目金屋]
GURIBORI KASHIRA: グリ彫り 頭 [2014年7月17日 11:10 by 杢目金屋]
MOKUMEGANE TSUBA : 木目金鐔 無銘 [2014年7月16日 10:53 by 杢目金屋]
MOKUMEGANE KOZUKA : 木目金小柄 [2014年7月11日 13:57 by 杢目金屋]
MOKUMEGANE KOZUKA : 木目金 小柄 [2014年7月 8日 13:10 by 杢目金屋]
GURIBORI TSUBA : グリ彫り鐔 無銘 [2014年7月 7日 11:53 by 杢目金屋]
YOSEGANEZAIKU KISERU : 寄金細工 煙管 [2014年7月 4日 11:58 by 杢目金屋]

 

こちらはグリ彫りの鐔でございます。

こちらは偽の銘が刻まれていることで

有名な、いわくつきの鐔です。

偽の銘を入れるにしても、その「偽」

質が重要になってきます。

グリ彫りそのものが技術として

難易度があり、そして彫りも精巧に

されている等、当時の職人の

研究熱心な部分には、関心させられる

部分が多々あります。

 

江戸時代中期 赤銅、銅
H80.5×W76.3×T4.1mm 154.9g

Tsuba with designed of guri scrolls
Fake signed:"Shoami Denbei, a resident of Dewa Akita"
Mid-Edo period

Shakudo,Copper

GURIBORI KASHIRA: グリ彫り 頭

こちらはグリ彫りの頭でございます。

 

仏教具にあるような厳かな

雰囲気も漂う一品です。

均整のとれた彫り、デザインには

アールデコのような印象も受けます。

彫りがしっかりしており、その中に見える模様の

繊細さも相まって、力強さと美しさが同居した作品です。

 

江戸時代中後期 赤銅、四分一、銅

H33.8×W16.4×T8.7 10.9g

Kashira with design of guri scrolls .

Mid-to-late Edo  period

Silver , Shakudo , Copper

MOKUMEGANE TSUBA : 木目金鐔 無銘

こちらは木目金の鐔でございます。

木目金 鐔 mokumegane tsuba

中央に向けて美しいラインが

浮かび上がっている木目金の鐔です。

まるで本物の様な木目の模様が

動きを持ってデザインになっています。

一枚の板から削り出して作られており、

素朴さも感じさせる一品です。

 

江戸時代後期 赤銅、素銅
H57.8×W48.2×T4.5mm 81.2g

Tsuba with designed of woodgrain pattern
Late Edo period
Shakudo, Copper

MOKUMEGANE KOZUKA : 木目金小柄

こちらは木目金の小柄でございます。

木目金 小柄 mokumegane koduka

家紋を装飾としてデザインに取り入れた

「家紋散し」と考えられます。

木目の模様の中にふわりと浮かび上がる

家紋は、どこか幻想的です。

 

江戸時代後期 赤銅、銅、金
L100.3×W15.0×T4.5mm 35.3g

Kozuka with design of family crests on woodgrain pattern
Unsigned
Late Edo period
Shakudo, Copper, Gold

MOKUMEGANE KOZUKA : 木目金 小柄

こちらは「木目金」の小柄でございます。

木目金 小柄 mokumegane kozuka

水の動きが、目の前で広がっていると錯覚を覚えるほど、

実際の景色を流し込んだようなデザインです。

蛸や魚がその中でどのような生活をしているのか、

または何を思うのか。

そこまで想像してしまうのは、木目模様が生み出す

臨場感だからかもしれません。

江戸時代後期 銀、四分一、赤銅、銅

 

H98.0×W14.6×T4.0mm 29.3g

Kozuka with design of fish and octpus on woodgrain pattern.

unsigned.

Late Edo period

Silver, Shibuichi, Shakudo, Copper

GURIBORI TSUBA : グリ彫り鐔 無銘

こちらはグリ彫りの鐔でございます。

グリ彫り 鐔 guribori tsuba

 

無銘ではありますが、

おそらくは高橋正次の作品と思われます。

正次のグリ彫りの彫りは深く繊細であり、

一目見ても華麗さが伝わってくる作品です。

構図が同じような作品が興次のものにもありますが、

彫りの違いで随分と雰囲気が異なるのがわかります。

 

江戸時代中後期 赤銅、銅
H78.7×W65.6×T4.5mm 103.1g

Tsuba with designed of guri scrolls
Unsigned
Mid-to-late Edo period
Shakudo, Copper

YOSEGANEZAIKU KISERU : 寄金細工 煙管

こちらは寄金細工の煙管でございます。

複数の模様がいくつも集って出来る寄金細工。

部分的な模様の違いは、屋根の瓦の違いだったり、

群生している植物の種類が違う、その境界線

のような、別のものが折り重なる美しさが見られます。

木目金も別々の金属の融合から生まれる美しさがあり、

そのつながりの有りかたは違いますが、

どこか共通した美意識があります。

 

江戸時代後期 金、銀、赤銅

L 230.0mm 53.0g

Kiseru with design of mosaic pattern.

Mid-to-late Edo period

Gold,Silver,shakudo,shibuichi,pure copper