代表髙橋正樹が復元制作しました鐔が日本美術刀剣保存協会主催 平成30年「現代刀職展(旧:新作名刀展)」にて入選しました。
杢目金屋では江戸時代の木目金作品を毎年1点復元研究制作することにより、お客さまのための新たなジュエリーの開発に活かしております。

 

「木目金地鐔 銘 豫洲枩山住 正阿彌盛章」
江戸時代中後期 銅、赤銅、銀
復元制作 

両国にある刀剣博物館にて開催中の「現代刀職展」にて、杢目金屋代表髙橋正樹が復元制作しました刀の鐔(つば)が展示されています。
毎年1点、木目金作品の復元研究を行い新作名刀展に出品しており、昨年度、優秀賞に次ぐ努力賞を受賞した作品となります。
「今に伝わるいにしえの技」として、他にも現代の作家による刀や刀装具が数多く展示されています。
日本刀に関する情報が詰まった「刀剣博物館」は、江戸東京博物館の近くにありますので、ご興味のある方はぜひ一度お訪ねください。
 
刀剣博物館HP

https://www.touken.or.jp/museum/

 

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在スイス「バウアーファンデーション東洋美術館」に収蔵されている木目金作品等の調査に赴きました。

同美術館は収蔵品の数が約9000点と、東洋美術品の分野においてスイスで最も重要なコレクションとなっています。当日は同美術館の全面的な協力の元、収蔵されている木目金及びグリ彫りに分類されている作品41点全ての調査研究を行いました。5月には、この時の調査結果を元に同美術館に収蔵されている「木目金地鐔 銘 川越住 恒忠作」の復元研究制作を行いました。またこの復元作品は公益財団法人日本美術刀剣保存協会主催の「平成27年 新作名刀展」において努力賞をいただいています。

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こちらはグリ彫りの鐔でございます。

こちらは偽の銘が刻まれていることで

有名な、いわくつきの鐔です。

偽の銘を入れるにしても、その「偽」

質が重要になってきます。

グリ彫りそのものが技術として

難易度があり、そして彫りも精巧に

されている等、当時の職人の

研究熱心な部分には、関心させられる

部分が多々あります。

 

江戸時代中期 赤銅、銅
H80.5×W76.3×T4.1mm 154.9g

Tsuba with designed of guri scrolls
Fake signed:"Shoami Denbei, a resident of Dewa Akita"
Mid-Edo period

Shakudo,Copper

GURIBORI KASHIRA: グリ彫り 頭

こちらはグリ彫りの頭でございます。

 

仏教具にあるような厳かな

雰囲気も漂う一品です。

均整のとれた彫り、デザインには

アールデコのような印象も受けます。

彫りがしっかりしており、その中に見える模様の

繊細さも相まって、力強さと美しさが同居した作品です。

 

江戸時代中後期 赤銅、四分一、銅

H33.8×W16.4×T8.7 10.9g

Kashira with design of guri scrolls .

Mid-to-late Edo  period

Silver , Shakudo , Copper

MOKUMEGANE TSUBA : 木目金鐔 無銘

こちらは木目金の鐔でございます。

木目金 鐔 mokumegane tsuba

中央に向けて美しいラインが

浮かび上がっている木目金の鐔です。

まるで本物の様な木目の模様が

動きを持ってデザインになっています。

一枚の板から削り出して作られており、

素朴さも感じさせる一品です。

 

江戸時代後期 赤銅、素銅
H57.8×W48.2×T4.5mm 81.2g

Tsuba with designed of woodgrain pattern
Late Edo period
Shakudo, Copper

MOKUMEGANE KOZUKA : 木目金小柄

こちらは木目金の小柄でございます。

木目金 小柄 mokumegane koduka

家紋を装飾としてデザインに取り入れた

「家紋散し」と考えられます。

木目の模様の中にふわりと浮かび上がる

家紋は、どこか幻想的です。

 

江戸時代後期 赤銅、銅、金
L100.3×W15.0×T4.5mm 35.3g

Kozuka with design of family crests on woodgrain pattern
Unsigned
Late Edo period
Shakudo, Copper, Gold

MOKUMEGANE KOZUKA : 木目金 小柄

こちらは「木目金」の小柄でございます。

木目金 小柄 mokumegane kozuka

水の動きが、目の前で広がっていると錯覚を覚えるほど、

実際の景色を流し込んだようなデザインです。

蛸や魚がその中でどのような生活をしているのか、

または何を思うのか。

そこまで想像してしまうのは、木目模様が生み出す

臨場感だからかもしれません。

江戸時代後期 銀、四分一、赤銅、銅

 

H98.0×W14.6×T4.0mm 29.3g

Kozuka with design of fish and octpus on woodgrain pattern.

unsigned.

Late Edo period

Silver, Shibuichi, Shakudo, Copper

GURIBORI TSUBA : グリ彫り鐔 無銘

こちらはグリ彫りの鐔でございます。

グリ彫り 鐔 guribori tsuba

 

無銘ではありますが、

おそらくは高橋正次の作品と思われます。

正次のグリ彫りの彫りは深く繊細であり、

一目見ても華麗さが伝わってくる作品です。

構図が同じような作品が興次のものにもありますが、

彫りの違いで随分と雰囲気が異なるのがわかります。

 

江戸時代中後期 赤銅、銅
H78.7×W65.6×T4.5mm 103.1g

Tsuba with designed of guri scrolls
Unsigned
Mid-to-late Edo period
Shakudo, Copper

YOSEGANEZAIKU KISERU : 寄金細工 煙管

こちらは寄金細工の煙管でございます。

複数の模様がいくつも集って出来る寄金細工。

部分的な模様の違いは、屋根の瓦の違いだったり、

群生している植物の種類が違う、その境界線

のような、別のものが折り重なる美しさが見られます。

木目金も別々の金属の融合から生まれる美しさがあり、

そのつながりの有りかたは違いますが、

どこか共通した美意識があります。

 

江戸時代後期 金、銀、赤銅

L 230.0mm 53.0g

Kiseru with design of mosaic pattern.

Mid-to-late Edo period

Gold,Silver,shakudo,shibuichi,pure copper